玄関を引き戸にリフォームするメリット・デメリットは?

更新日:2020.09.01
カテゴリー:コラム

 

家の玄関扉をリフォームして開き戸から引き戸に変更する場合、

どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?バリアフリーや気密性など、

開き戸と引き戸それぞれの利点や特徴についてと、リフォーム工事の内容についてご紹介します。

 

 

1.玄関扉のリフォームで何が変わる?

玄関のドアを開き戸から引き戸に変更した場合、どのように使い勝手が変わるのでしょうか?
その違いを知るためには、まず各扉の特徴から説明していきます。
・開き戸のメリットとデメリット
開き戸は取っ手を引っ張って扉を開けるタイプで、開口部が小さくても設置できるのが特徴です。戸建だけでは無く、
マンションやアパートのようなスペースに制限のある場所でも多く使われています。デメリットとしては、扉の開閉方法が原因で、
子供などが指を挟みやすいこと、間口があまり取れないため、荷物の出し入れなどが行いにくいことなどです。
特に荷物の出し入れに関しては、大抵の製品が自動でドアが閉まる構造となっているため、両手が塞がるような場合には
ドアをあらかじめ開いた状態で固定、または体でドアを押さえながら通過しなければいけません。
ただ、通常の利用ならすぐにドアが閉まるため、室内に外気が侵入する時間が短くなり、気密性を保てるという利点もあります。
・引き戸のメリットとデメリット
引き戸はふすまのように横にドアをスライドさせて開閉させるタイプの扉です。最近は引き戸という呼び名の他にも
スライドドアなどとも呼ばれており、玄関周りのスペースが少ない場合でも開口部を大きく取れるというメリットもあるので
人気となっています。構造上、指を挟みにくいため、開き戸と違い、子供が指を挟む事故が起こりにくいのもメリットです。
また、開口部が広く取れるため、荷物の搬入が楽というのも利点となります。ただ、どうしてもドアの開け閉めの際に
開口部が大きく開くため、気密性が低いのがデメリットです。引き戸でも自動で閉まるタイプの製品はありますが、
開き戸に比べると閉まる速度が遅く、夏場や冬場は多少室温が変化してしまうでしょう。
・バリアフリーを考えるなら引き戸がおすすめ
開き戸と違い、引き戸は開口部を広く取れるため、バリアフリーにも最適です。老人ホームや病院の室内扉が
引き戸なことでもよくわかりますが、引き戸は開き戸に比べて開け閉めが楽で、扉に体があたりにくく、挟まれるなどの事故も
起こりにくいため、体が不自由な方でも比較的楽に使用できます。バリアフリー目的で玄関周りをリフォームする際は、
スロープなどの設置と同時に、玄関扉の引き戸への変更がおすすめです。引き戸は開ききった状態でロックがかかり、
自動で閉まらない製品を選びましょう。どうしても玄関扉は自動で閉まる構造のものが多いのですが、
ロックがかかるタイプなら車椅子でも楽に出入りできるようになります。
 

2.断熱性や防犯性に違いはある?

引き戸は開き戸に比べ、断熱性や防犯性が弱いとされていましたが、近年では引き戸の弱点だったこれらの要素についても研究が進み、
開き戸と性能的には同等となっています。そのため、防犯性や断熱性を優先して開き戸を選ぶ必要はありません。
開口部の広さや、玄関周りのスペース、家族構成、デザイン性などから考慮して、扉の種類を選ぶと良いでしょう。
 

3.玄関を引き戸にリフォームするための工事とその費用

家の玄関の開き戸を引き戸にリフォームする場合には、玄関周辺の壁などを取り除いて間口を広げ、新しいドア枠を取り付けるなどの
工事が必要となります。元々観音開きタイプの扉を使っていた場合は扉を取り除いて引き戸用の枠を取り付けるだけで工事できるため、
工事費用は約8万円です。これに新しい扉の価格や古い扉の撤去費用などを加えると、約30万円程度がリフォーム価格の相場となります。
もし、元々の間口だけで扉の取り付けが行えない場合は、周辺の壁を撤去して間口を広げる工事が必要となるため、追加工事が必要です。
この工事にかかる費用は、約20万円が相場ですが、壁の構造や材質、間口を広げるサイズ、壁を取り除いたことで下がった建物の
強度を保つための補強工事の有無などによって費用が変化することに注意してください。もしバリアフリー目的で間口を広くする場合は、
補強工事などを含めて約60万円かかることもあります。ポーチと玄関に高低差がある場合や、高さが合わない場合などは
更に費用がかかる場合がありますので、施工を依頼する際にしっかりと見積りをとってもらうことをお勧めします。
 

4.玄関ドアの材質で性能が変わる?

家庭用の玄関扉にはアルミや鉄、ステンレスを用いた金属製のものと、木製のものとがあります。これらの材質の違いは、
ドアの種類以上に扱いやすさ、メンテナンス性などが変わってきますので、扉を選ぶ際には注意しなければいけません。
・メンテナンスが楽なのはどの材質?
まず、メンテナンス性については、金属扉が有利です。金属扉は耐候性に優れており、多少の雨風では殆ど劣化しません。
木製扉の場合も塗装が施されており、耐水性は十分確保されていますが、どうしても金属製のものに比べると塗装や材質の劣化は
早めです。そのため、定期的にドア補修業者にメンテナンスを依頼して再塗装や補修を行う必要があります。
・断熱性能は互角
断熱性能についてはどちらの素材もあまり違いはありません。木製は素材そのものに断熱性がありますし、金属製の場合は断熱材が
入っているので十分外気の影響を遮断できます。ただ、金属製の扉でも安価なものは断熱材が入っていないことがありますので注意してください。