使いやすいキッチンレイアウトは?使い勝手比較【part3】

更新日:2020.08.21
カテゴリー:コラム

 

おうちのリフォームの中でも人気が高いのがキッチンのリフォーム。

システムキッチンを新調するだけでなく思い切った配置換えをするキッチンリフォームも少なくありません。

使い勝手が悪いキッチンや閉鎖的で暗いキッチンを、ストレスフリーで居心地の良い場所に

変えるための配置や間隔の目安など、参考にしたいルールがある一方で、使う人の感覚や間取

りの違いによってキッチンの作り方は千差万別のためルールも万能とはいきません。

「ルールは破るためにある」というのも一理、このページでは絶対に外したくないポイントと

フレキシビリティが生かされた例を合わせてご案内しながら、

あなたにとって一番使いやすいキッチン・台所作りをお手伝いします。

 

 

6.ワークトライアングルの距離だけが使い勝手を決めるのではない

ワークトライアングルのルールでは「Ⅱ型は作業効率が良い」とされますが、その理由は単純に移動距離が短いからです。
では、移動距離が短ければ本当に使いやすいキッチンと言えるのでしょうか?移動距離が短い方が料理がしやすいというのは
大半の場面で言えるでしょうが、Ⅱ型レイアウトに特有の身体を後ろにひねる動作にかかわる負担はきちんと数値化されていません。
シンクとコンロの間に台がないことで床に食材や水分をこぼしやすかったり、重い鍋などを移動するにも作業台のワンステップが
無いため一気に「エイっ」と持ち上げて回転移動という身体の動きが必要になります。ご家庭の献立計画にもよるでしょうが、
大きなパスタ鍋をシンクに移動するような料理を週に2度も3度もするようなご家庭では、不便さを感じることも少なくないかもしれません。
 

7.対面式・アイランドキッチンの流行に流されない

「コミュニケーションを重視したいなら」「おしゃれな空間にしたいなら」といった枕詞とともに紹介されることが多い
アイランドキッチン・対面キッチンですが、「対面キッチンはオープンではあるけれど、キッチン自体が
「料理をする人/料理を待つ人」の境界を作ってしまう」とする建築家の意見もあります。「対面=おしゃれ」というわけでも
決してありません。シンプルな空間使いを可能にする壁付けキッチンはあなたのセンスを生かす空間的余裕を残します。
パーティなどで人を呼んだ時も余裕あるスペースで迎えることができます。この「余裕」がエレガンスに通じる場面も
決して少なくないでしょう。背中を向けて料理するのは嫌だという方もいらっしゃるでしょうが、対面だと目線が気になるという
シャイな方も日本人には多いのかもしれません。お部屋のスペースにもよりますが、壁付けのキッチンと並行するように
ダイニングテーブルを配置すれば、家族に背を向けることも、目線を気にすることもありません。斜めに少し振り返るだけで
ダイニングに座っている人との会話に加わることができます。このように理想のコミュニケーションの形は本来1つのパターンに
収まるものではありません。「コミュニケーションを大切にしたいなら対面式」というのはルールでもなんでもなく、
メーカーの売り言葉に過ぎないとも言えます。(製品自体の価格も対面式の方が比較的高額です)
 

8.ルール破りの冷蔵庫前カウンターは意外に便利?

ワークトライアングルの各辺状に障害物を置くとそれを避けながら移動しなくてはいけないため動線が長くなります。
そのためワークトライアングルの動線上には基本的には障害物は置かないのがルールです。シンクとコンロの間に障害物があると
作業の邪魔になる場面が多く想定されるので、やはり除外するのが懸命ですが、冷蔵庫と他の2点の間の障害物には例外が
あるかもしれません。決まったスペースで配置を考えるキッチンのリフォームでは、コンロとシンクがセットになった
システムキッチンの中からお部屋に最適なサイズ・レイアウトを選ぶことが多いですが、コンロ・シンクに対して最適な位置に
冷蔵庫を置けない場合も少なからず出てきます。冷蔵庫から他2点の距離がかなり開いてしまうレイアウトになった場合は、
冷蔵庫の前に大き目のカウンターを置いてみるのはどうでしょうか。買い物から帰ってきたらカウンターに食材を置けて、
冷蔵庫への貯蔵もスムーズになります。料理をする時は使う食材を全て冷蔵庫から出し、並べて準備しておくと
「あ、残ってたあれも入れるつもりだったのに!」という事も無くなります。カウンターがあると冷蔵庫からコンロ・シンクへの
動線を遮ることになりますが、カウンターをうまく調理のフローに組み込むことで効率を大きく損ねることなく、
使いやすい環境を作ることができます。
 

9.キッチンレイアウトで失敗しないために

キッチンのレイアウトについて覚えきれないほど多くのポイントをご案内しましたが、さらにキッチンだけでなく
ダイニングテーブルをどのように配置するのか、など、間取りを変えるリフォームはなかなか簡単ではありません。
いきなりプロに相談して最新商品などを見せられたら「これが欲しい」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、
できればショールームに行ったり業者に見積もりを頼む前に自分で部屋を見回してみて、必要なスペックは絞っておくと
無駄に迷うことがありません。「この窓際からの景色を見ながら食事をしたいな」から入って「ダイニングに座っている人に対して
お尻を向けずに料理ができればいいな」など、新しいキッチンで新しい生活がどんな風に変えられるのか、想像しながら計画すると
リフォームがもっと楽しく進められるのではないでしょうか。業者を選ぶにも、近場の工務店や大手ホームセンターの
リフォームに頼むのもいいのですが、あなたの要望を丁寧に聞いてくれて形にしてくれる会社をじっくり選んでいきたいところです。