スケルトンリフォームって何?リノベーションとの違い

更新日:2020.07.21
カテゴリー:コラム

 

「スケルトンリフォーム」は、現在のライフスタイルに合わせて間取りを変更できる・新築同様の

内装に仕上げられるなどの魅力があります。今回は、スケルトンリフォームとリノベーションの違いや、

スケルトンリフォームのメリット・デメリット・注意点をご紹介します。

 

 

1.スケルトンリフォームとは?リノベーションとの違いって?

・スケルトンリフォームとは
「スケルトン」とは、英語で「骨格」や「骨組み」などを意味する言葉です。つまり「スケルトンリフォーム」は、
建物の構造躯体(骨組み)だけを残してまっさらな状態にした後に、大幅なリフォーム・改修工事を行うことを指します。
従来の間取りにとらわれず自由に設計しやすく、新築に近い仕上がりも実現可能な点が
「スケルトンリフォーム」の最大の特徴と言えるでしょう。
・リノベーションとの違い
まず「リフォーム」と「リノベーション」は、ほぼ同一の意味として扱われることが多いですが、以下のような違いがあります。
リフォーム…「建物を、新築当時と同様の状態に戻す改修工事」を指す場合に用いられるのが一般的です。
リノベーション…「大規模な改修工事を行った上で、性能を向上させたり用途を変更したりと、建物の価値を高める」際に
使用されることが多い言葉です。
内装全体を全面的にリフォームしたい場合などには、結果的に「リノベーション」になることもあり得ます。
「スケルトンリフォーム」は、施工後に建物全体の価値が上がることも多いため、実質リノベーションの一種と考えてもよいと言えるでしょう。
スケルトン状態にはせずに大規模な改修工事を行う場合は「リノベーション」、一度骨組みの状態にしてから
大胆に改装する場合は「スケルトンリフォーム」という言葉で区別されます。
・フルリノベーションとの違い
ちなみに「フルリノベーション」という言葉もありますが、こちらは一般的に「建物を一度スケルトン状態にした上で、
大規模に全体をリノベーションする」際に使われています。つまり、「スケルトンリフォーム(スケルトンリノベーション)」と、
ほぼ同義語と考えてよいでしょう。
 

2.スケルトンリフォームのメリット

・間取りを全体的に変えやすい
一度骨組みの状態に戻すスケルトンリフォームでは、既存の形状にとらわれず、全体的に間取りを見直しやすくなります。
「子供が自立したから、子供部屋が不要になった」「台所・リビング・ダイニングが狭いから、間取りを変えて一続きのLDKにしたい」
などという時にも適していると言えるでしょう。
・水回り・配管・配線も見直しやすい
水回りの設備を最新にできるのはもちろんのこと、配管の交換や移動・新設などもしやすいため、
使い勝手のよいレイアウトに変更できる可能性があります。築年数が経って配管の更新をしたい時期が来た時などには、
スケルトンリフォームでまとめて工事すると効率的です。また、配線を見直したい場合も、あわせて実施するとよいでしょう。
ただし費用は高くなりやすいので、注意してくださいね。
・家全体に統一感を出しやすい
部分的にリフォームした場合にありがちなのが「リフォームした場所と、工事しなかった箇所との違いが気になってしまう」という失敗例です。
スケルトンリフォームなら全体を一新できるため、家の中全体に統一感を出しやすく、また新築同様に仕上げることも可能です。
スケルトンリフォームを機に「和モダン」「北欧風」などのテーマでまとめるのもよいですね。
・断熱・防音などの対策がしやすい
間仕切り壁を設置し直したり、床も下地材から交換できたりするため、同時に「断熱材」や「防音性の高い壁・窓」なども
導入しやすくなると言えます。また、結露・カビ・ダニなどの対策や床暖房の設置などもしやすく、
暮らしを快適にするための様々なアイデアを取り込むことが可能です。
 

3.スケルトンリフォームのデメリット・注意点

・構造によっては希望の間取りにできない場合がある
建物の工法・構造によって、好みの間取りにしやすいかどうかが変わってきます。例えば「RC造」「SRC造」のマンションなどには、
建物を柱や梁で支えている「ラーメン構造」と、建物を壁で支えている「壁式構造」の2タイプがあります。
この内「ラーメン構造」の場合は比較的間取りの自由度が高いです。一方「壁式構造」は、部屋の壁が建物全体の耐震性を
キープしている場合があるため、取り外せない間仕切り壁もあります。ご自宅でどの程度のスケルトンリフォームが可能か、
施工業者にあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
・住みながらの工事は難しい場合が多い
骨組みだけの状態にする必要があるため、住みながら施工してもらうことは基本的には難しいと考えておきましょう。
仮住まいへ引っ越しをする場合、荷物の運搬にかかる費用や、引っ越し日のスケジュール管理も必要になるのでご注意ください。
ちなみに業者によっては、仮住まいの手配もサポートしてくれる場合もありますよ。
・騒音が発生しやすいため近隣の方にも配慮する
大掛かりな工事を要するスケルトンリフォームは、騒音などのトラブルが起きやすいものです。事前に近隣へ挨拶をしておき、
また工事を行う時間帯も配慮することが大切です。なお、ご近所への挨拶に施工業者が同行してくれることも多いので、
心配な場合などには聞いておくとよいですね。
・工事や打ち合わせの期間が長くなりやすい
先ほどご紹介した事例の通り、スケルトンリフォームの工期は最低1ヶ月半〜2ヶ月程度を要します。
さらに「部品・資材を取り寄せる日数がかかった」「工事が始まってから、予想外の劣化箇所を発見した」などという場合には、
工事期間が延長してしまうこともあります。また着工前の打ち合わせ期間も、2〜3ヶ月ほどはかかると見込んでおきましょう。
業者との打ち合わせは、だいたい2週間に1度くらいのペースで行うケースも多く、お互いのタイミングが合わなかったり、
工事のプランがなかなか決まらなかったりした場合には、工事を始めるまでにより時間がかかってしまう可能性も出てきます。
できれば、工事を開始したい日の半年くらい前には、リフォーム会社に見積もりを依頼することが望ましいでしょう。
・一戸建ての場合は建築確認が必要なことも
一戸建ての「木造3階建て」や「鉄骨2階建て」などでスケルトンリフォームを行う場合、施工範囲によっては
「建築確認(確認申請)」が必要となることがあります。また増築したい場合にも、地域や施工面積によっては確認申請が必要です。
不安な場合は、建築確認にも詳しい業者に質問してみるとよいでしょう。