ご家庭に合う給湯器はどれ?種類をご紹介!

更新日:2020.06.19
カテゴリー:コラム

 

給湯器には、ガス・電気・石油を燃料とする一般的なものから、近年注目されつつあるエコ給湯器など、

実にさまざまな種類があります。今回は、給湯器の種類をご紹介しますので、

どんなものがあるかを把握し、ご家庭に合った給湯器を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

 

1.給湯器の種類

給湯器を選ぶためには、まずは熱源別の種類を知っておくことが重要です。
それぞれの特徴や、メリット・デメリット、ランニングコスト、注意点などを把握しておきましょう。
・ガス給湯器
都市ガスやプロパンガスを燃料として、湯沸かしをする「ガス給湯器」は最も普及している方式です。
ガス式の給湯器は、寿命を迎えるまでは故障が少なく、燃料制御が簡単で、高い給湯力を持っています。
運転音が大きいので、隣家に音が響いてしまいそうな位置や、寝室などの近くに取り付けるのは避けましょう。
また、お湯の使用量に合わせた製品を使わないと、温度が上がらなくなるケースがあるため、注意してください。
さらに冬場は、給水管が凍って破損する危険性があるため、凍結対策が必要になる場合があります。
初期費用は安価ですが、ランニングコストについては、LPガスや都市ガスの給湯器が最もかかります。
・電気給湯器(電気温水器)
電気による給湯器は、「電熱ヒーター式」と「熱交換式」と2種類あり、いずれも貯湯タンクに沸かしたお湯を蓄えます。
電力会社の時間設定によっては異なりますが、電気料金が割安である午後11時~朝7時の間にタイマーで稼働するタイプが一般的です。
一般電気料金となる昼間に、深夜〜朝に貯めておいたお湯を、タンクの中から給湯します。深夜〜朝に貯めておいたお湯を、
電気料金の高い昼間に使用することで光熱費を抑えることが出来るのです。電気給湯器(電気温水器)は、オール電化住宅の普及により、
さらに人気が高くなっています。電熱ヒーター式の給湯器は、設置地域を選ばず寒冷地でも使用可能で、
ランニングコストがガス給湯器に比べて安価というメリットがあります。ですが、給湯の勢いは弱く、
貯めておいたお湯を使い切ると水になってしまうという欠点があります。
この場合はもちろん、電気代が昼間の料金価格にはなってしまいますが、追加でお湯を沸かすことは可能です。
・石油給湯器
灯油を燃料とする「石油給湯器」は、ガス給湯器に次いで人気のある方式です。強力な給湯が可能で、
ランニングコストが比較的かかりません。何よりも、寒冷地との相性が良好です。しかし、貯湯タンクが必要であること、
灯油燃焼時の排気臭、作動時の騒音があることが最大のデメリットです。また屋外に設置されるのが一般的ですが、
給油の手間があるので大変です。灯油が常にタンクに残っているか、確認しながら生活しなくてはいけません。
・ハイブリッド給湯器
「ハイブリッド給湯器」は、電気とガスを用途によって組み合わせられる給湯器です。例えば、少量のお湯を沸かすときには電気で、
お風呂を入れる場合にはガスで、などのように熱源を切り替えられます。少ない資源で、効率的にお湯を沸かせるので、
地方自治体によっては、助成金の対象になるほど、エコロジーな給湯システムとして注目されてきています。
上手に使い分ければ、ランニングコストを大幅に削減できるのが嬉しいポイントです。ガス給湯器などに比べると、
給湯器本体のサイズが2倍位大きくなってしまうのが難点かもしれませんが、技術が進歩すれば
コンパクト型も開発されるのでは、と期待されています。タンクユニットと熱源機を分けたタイプもあるので、新築マンションや
狭小地にも対応する機種はありますが、集合住宅に導入したい場合は、事前に管理会社などに確認しておく方が良いでしょう。
・暖房機能付き給湯器
「暖房機能付き給湯器」は、お湯を沸かすと同時に、床暖房まで可能にする給湯システムです。ガス式と電気式とがあり、
沸かしたお湯を床下のパイプに循環させて、室内を暖めます。あまり設置場所を必要とせず、戸建でもマンションなどの集合住宅でも、
設置することができます。ただしガス式の場合、床下に温水配管工事を行わなくてはならないため、物件によっては取り付けられません。
・エコ給湯器
近頃では、熱効率をより高めた「エコ給湯器」の普及が推進されています。エコ給湯器は、電気式の「エコキュート」、
ガス式の「エコジョーズ」、石油式では「エコフィール」が生産されており、いずれも知名度が高いです。エコキュートは、
エアコンのように大気の熱を回収して熱効率を高めてくれる「ヒートポンプ式」。一方、エコジョーズやエコフィールは、
従来の機種ならそのまま放出していた排熱を、予熱として使用できる「潜熱回収式」のエコ給湯器です。光熱費が減らせるかどうかは、
生活時間や部屋の広さなどによって変わるので、事前に確認しておくべきでしょう。
また、熱源機が故障してしまった場合には、機器によっては部品の交換に費用がかかる恐れもあります。
 

2.給湯器のシステム・方式

給湯器のシステムには、大きく分けると「貯湯式」と「瞬間式」とがあります。
・貯湯式
「貯湯式」とは、主に電気代やガス代が安価になる深夜・早朝に、まとめてお湯を沸かしておき、
給湯器の貯湯タンク内に蓄えておくシステムです。電気式の給湯器は、この貯湯式を採用しています。
電気・ガスなどの光熱費や、水道代が一定であるというメリットを持っています。が、給湯器内のお湯を使い切ってしまうと、
新しいお湯が沸くまでに時間がかかってしまうのが難点と言えます。
・瞬間式
「瞬間式」とは、お湯を使うその瞬間に、電気やガスの力でお湯を沸かす給湯システムです。石油式の給湯器は、
元々は貯湯タンク式が主流でしたが、現在はガス給湯器のように使える、瞬間式のものが増えています。
4 基本的に、家庭用のガスや灯油の給湯器は、今では「瞬間湯沸式」が一般的です。
 

3.エコ給湯器(エコキュート・エコジョーズ)の比較

ところで、エコ給湯器を付けたいという場合、エコキュートかエコジョーズかで悩まれる方が多いようです。
ここで、それぞれの特徴を知り、比較してみましょう。
・エコキュートの特徴
「エコキュート」は、深夜に電気でお湯を作るエコ給湯器で、オール電化の家庭で特に多く利用されています。
作ったお湯を蓄える貯水タンクが必要になるため、庭やベランダに約1畳分のスペースを確保しなくてはいけません。
タンク内のお湯が切れそうになったら、自動的にお湯は沸きますが、深夜帯以外の場合、割高になる電気を使用してしまうため、
大家族の場合は気を遣うかもしれません。とはいえ、それでも給湯器の中で、最もランニングコストを抑えられるのは、
このエコキュートです。ただしエコキュートは、購入時・設置時のイニシャルコストが約40~75万円と、とても高額です。
さらにヒートポンプは、耐用年数の問題で、7~10年ごとに交換が必要です。
・エコジョーズの特徴
「エコジョーズ」は、ガスを熱源とするエコ給湯器です。従来のガス給湯器の場合、ガスの20%は排気ガスになっていましたが、
エコジョーズはその排熱を上手に利用してお湯を作り出すため、使用するガスを節約できる仕組みになっています。
瞬間式のため、お湯切れの心配がなく、タンクも不要なので、本体サイズはエコキュートの10分の1。設置にかかる初期費用は、
約25~40万円と、エコキュートと比較すると安く済みます。狭小住宅や、共同住宅には最適と言えるでしょう。
ちなみにエコジョーズの耐用年数は、12~13年位です。
・エコキュートとエコジョーズの比較
まず、エコキュートは、問題点がいくつか指摘されています。深夜にタンク容量分のお湯を作り、タンクに貯めておくわけですが、
これは1日分として生成されます。もし1日のお湯の使用量が少ない場合、毎日無駄な量のお湯を作ってしまうことになるのです。
つまり、電気の無駄遣いにもなります。さらに冬や寒冷地では、タンクからの放熱がある為、お湯を温める電力が必要になり、
その分のコストがかかります。それでも最終的にかかるランニングコストは、エコキュートが年間4~6万円、
エコジョーズは年間6~10万円位に成るのが一般的のようです。特にエコジョーズはプロパンガスを燃料とした際、
割高になることが多い傾向があります。しかし、損のない熱効率やイニシャルコストの面では、エコジョーズが勝ると言えるでしょう。
電気代やガス代は、地域によって異なるので、導入の際は、それぞれの料金単価を計算してみるのがオススメです。
それぞれをお住まいの地域に合わせて比較できるサイトもあるので、悩んでいる方は試してみてくださいね。
 

4.給湯器のタイプ

給湯器には、様々なタイプがあります。生活スタイルに合わせて、一番効率の良いタイプのものを使うのが理想的です。
ここで、どのようなタイプがあるかを確認してみましょう。
・一般的な給湯器
給湯専用のタイプです。浴室のシャワー、浴槽の水道、洗面所、キッチンなどの給湯を1台で行います。
・風呂給湯器
「風呂給湯器」は、一般的な給湯器に、お風呂を沸かす機能をプラスしたタイプです。水仕事と、お風呂の追い焚きなどを
同時に行いたい時に便利です。かつては、台所やお風呂に別々に小型のガス給湯器を取り付けるのが主流でしたが、
今では1台の「風呂給湯器」で、全てカバーしている家庭が増えています。
・ガス風呂釜
「ガス風呂釜」は、浴槽のお湯張り専用のタイプです。浴槽に水を張って沸かし、追い焚きも可能です。
シャワーや給湯機能がついた製品もあります。一般的なガス風呂釜は、浴室内に設置するため浴槽が小さくなってしまいますが、
浴槽を広く使えるように壁を貫いて取り付けられる、「壁貫通」式が人気です。
・暖房専用熱源機
「暖房専用熱源機」は、床暖房用の温水を作るための機器です。既存の風呂給湯器などがある家庭はそのままで、
床暖房を後付けしたい時などに使われます。
・給湯暖房用熱源機
風呂給湯器に、床暖房や浴室暖房乾燥機などへの熱源を作る機能もプラスしたものが、「給湯暖房用熱源機」です。
給湯器を交換する際や新築購入時などに、あわせて床暖房や浴室乾燥を導入したい場合に向いています。
・風呂給湯暖房用熱源機
給湯暖房用熱源機に、お風呂の追い焚き機能を追加したタイプが、「風呂給湯暖房用熱源機」です。床暖房や浴室乾燥機を使うご家庭で、
かつ大家族だったり、家族の生活時間が異なって入浴する時間帯に差があったりする場合に適していると言えるでしょう。
 

5.お風呂沸かしのタイプ

ところで、お風呂を沸かす給湯器の中でも、どのタイプがご家庭に合うか悩んでしまいそうですよね。お風呂沸かしのタイプも、
以下のように4種類に分けることができます。具体的にどのような機能が必要か、一緒に考えてみると良いですよ。
・スタンダードタイプ
スタンダードタイプは、「自動追い焚き」「自動保温」ができます。
シンプルにお湯を沸かすだけなので、自動でお湯を張ることはできません。
・オートタイプ
「自動お湯張り」「自動追い焚き」「自動保温」できるのがオートタイプです。
仕事や子育てで忙しい方には、自動でお湯張りできる給湯器が便利でしょう。ボタンを1回押せば、足し湯を行うことも可能です。
・フルオートタイプ
オートタイプの機能に「自動足し湯」が追加されているのがフルオートタイプ。
いつも沸かし立てのお湯に入るような感覚が楽しめます。製品によっては、「風呂配管クリーン」機能もあります。
・高温水供給式
高温水供給式のタイプは、「自動お湯張り」機能はありますが、「追い焚き」「保温」はできません。浴槽のお湯がぬるくなったときは、
高温水による「足し湯」を手動で行えます。無駄なガスを使わずに済むため、エコ仕様の給湯器を使いたい方に向いています。