HEMSって何?その仕組みや導入するメリットについて

更新日:2020.06.02
カテゴリー:コラム

 

「HEMS(ヘムス)」とは、住宅のエネルギーを消費者自らが把握し、管理するための画期的なシステムです。

政府は、2030年までにすべての住まいにHEMSを設置することを目指しています。

HEMSとは、どのようなシステムなのでしょうか?

今回はHEMSについて、仕組みや導入のメリットを詳しく解説します。

 

 

1.HEMSとは?

「HEMS(ヘムス)」とは、Home Energy Management Service(ホーム・ エネルギー・マネジメント・システム)の略です。
家庭内で使用している電気機器の使用量や稼働状況をモニター画面などで「見える化」し、電気の使用状況を把握することで、
消費者が自らエネルギーを管理するシステムです。
 

2.HEMSを導入するポイント

HEMSを導入する際のポイントは、エネルギーの「見える化」とエネルギーの「一元管理」の2つです。
これらが実現することで、どのようなメリットが生まれるのかも含めて、詳しく見ていきましょう。
・エネルギーの「見える化」
HEMSを導入することで、家庭内で使用するエネルギーを数値で確認できるようになります。
たとえば、太陽光発電によりつくられたエネルギーや、蓄電池により蓄えられたエネルギーが何ワットで、
寝室のエアコンとリビングの照明で何ワット消費して…ということが、数値で細かく把握できます。
目に見えないエネルギーを数値として見える化することで、自然と意識が向きやすくなり、電気のムダ遣いがわかる、
電気の使用の傾向がわかる、節電節約の数値目標が立てやすい等のメリットが生まれます。
・エネルギーの「一元管理」
HEMSの導入では、使用しているエネルギーを把握するだけでなく、消費者自らが管理することに重要性があります。
電気機器の稼働をネットワーク化することで、タブレット端末やPCからの遠隔操作や、自動制御も可能になります。
たとえば、帰宅前にタブレット端末を使ってエアコンをつけて部屋を暖かくしておいたり、
夜中の電気代が安いときにタイマーで自動で洗濯機を稼働させたり…ということができるのです。
また、家全体の使用電力量があらかじめ設定した日割り目標値を超えると、エアコン、照明、床暖房を自動で
コントロールするなども可能になります。これにより、電気代の節約につながる、より快適な住環境を実現できる等の
メリットが生まれます。また、電力のみならず、ガスや水道、電気自動車などとの連携も可能です。
 

3.HEMS導入の注意点は?

HEMSを導入するにあたっての注意点についても確認しておきましょう。
・HEMSに対応している電気機器はまだ多くない
HEMSに電気機器を接続したい場合は、経済産業省が推奨する「ECHONET Lite」という規格に対応しているものでなければいけません。
HEMSの推進によって対応家電はこれから増加することが予想されますが、既存の製品では対応できないものが多く、
HEMS導入と同時に買い替えが必要になるケースがあります。
・コストメリットが大きいとはいえない
HEMSの導入にかかる工事費などのコストと、導入後削減できるエネルギーの費用を比べると、実はほとんど大差がありません。
金銭面だけを見ると、導入のメリットが大きいとはいえないようです。
 

4.HEMS導入の基本的な流れって?

最後にHEMSを導入する際の基本的な流れについて見ていきましょう。
・分電盤に電力測定ユニットを設置
まず、HEMSの電力測定ユニットを家庭の分電盤に設置します。分電盤ではなく、コンセントにユニットを設置するタイプもあります。
・電気機器をネットワークに接続
電力測定ユニットに接続した電気機器を、無線のネットワークで繋ぎます。
・エネルギーの使用状況をタブレット端末やPCなどでチェック
家庭内のエネルギーの使用状況を、タブレット端末やPCなどで確認できます。
たとえば、部屋ごとの室温や湿度、エアコンの運転時間などを、グラフで確認できるものもあります。
・エネルギーを管理
家庭内のエネルギー使用状況を把握し、消費者自らがエネルギーを管理していきます。
アプリを導入することで、タブレット端末などでエネルギーの使用状況を確認しながら電気機器の操作ができるものもあります。