住宅を雨水から守ろう!雨樋リフォーム

更新日:2020.06.07
カテゴリー:コラム

 

暴風雨で突然壊れてしまったり、大雨のときに初めて不調に気づいたりすることも多い、雨樋。雨樋の修理・

補修は、早めに対策を行わないと家全体の老朽化を早めてしまう原因に繋がります。また、溜まった落ち葉の

間にホコリや水が蓄積して、腐食していくこともあります。雨樋のゴミは長時間放置せず、定期的に

メンテナンスすることを心がけましょう。

   

1.雨樋とその役割

雨樋は、家に降り注ぐ雨水を1ヶ所にまとめて排水する設備です。もし家に雨樋がなければ、外壁や窓などの屋外設備に直接雨水が当たり続け、
それぞれの設備の劣化速度を早めてしまいます。また、雨樋で雨水が1ヶ所にまとめられなければ、家の周囲は水浸しになり、地盤の
軟弱化や家の基礎部分に湿気が溜まる原因になってしまいます。このように、雨樋は家の耐久性を維持するために不可欠な設備であり、
築年数の長さに関わらず破損することがあるため、定期的な確認が必要です。雨樋は、普段はあまり気にすることがない箇所かもしれませんが、
実は住宅全体を守るための、大切なものになります。
 

2.雨樋の劣化のサイン

雨樋の破損や異常は、雨が降っているときの雨水の流れや、雨が降った翌日の地面の状態などで気づくことができます。雨音が不自然に耳に
付く場合や、それまで何も生じなかった位置に水たまりができるようになった場合は、雨樋に何らかの異常が発生している恐れがあり、
リフォームのタイミングと考えて良いでしょう。
 

3.雨樋が壊れる原因とその対策

・雨樋に詰まり・ゴミが多くある
雨樋で詰まりが起きやすいのは、屋根からの雨水を集めるための「集水器」と、雨水を下方向に流す「竪樋」です。縦に円筒状に
なっているため、ゴミが入りやすくなってしまいます。近くに樹木がある場合、9割方は落ち葉が詰まりの原因です。鳥の巣や、風で
飛んできたビニール袋が入り込んでいることもあります。手が届く範囲のゴミ・落ち葉を取り除き、雨樋にバケツで水を流し入れて
スムーズに流れるようならOKです。ゴミを取ってみても解決しなければ、専門の業者に依頼しましょう。
・経年劣化
雨樋の耐用年数は20年、長くても25年位です。それ以上経っていると、外れたり穴が空いたりして、雨漏りを引き起こしてしまいます。
経年劣化した雨樋は、新しいものに交換するしかありません。
自力で何とかしようとせず、早めに交換工事を依頼してください。
・風や雪による被害
突風や積雪による、雨樋の破損や不具合は、1階よりも2階の方が起こりやすいです。悪化してしまう前に交換しましょう。
・傾斜が正常ではない
雨樋は、実は水平ではなく、集水器に向かって排水しやすいように傾斜がつけられているものです。この傾斜が逆向きになっていたり
ずれていたりすると、雨水がきちんと流れず、あふれてしまいます。雨樋の傾斜が正常でないときはたいてい、支持金具がゆがんでいます。
支持金具は、文字通り金属なので、力を加えれば自分で直せることもあります。ただし、力加減を誤ると金具が壊れてしまうので、自信が
ない方はプロに任せて交換してもらうのが一番無難です。
・支持金具の外れ
雨樋を支えるはずの、支持金具自体が外れている、抜けてしまっているという場合、雨樋にかなりの負担がかかっています。金具の取り付け工事
だけではなく、雨樋全体を交換することになるケースが多いです。
・継ぎ手にすき間がある
雨樋の継ぎ手にすき間・外れがある時は、接着不良か経年劣化が考えられます。経年劣化していない雨樋で、継ぎ手が1、2箇所外れている程度で
あれば、「雨どい接着剤」で応急処置をすることは可能です。接着剤を使う前に、必ず雨樋と継ぎ手をよく拭き掃除しておかないと密着しない
のでご注意ください。ただし、接着剤による補修は、一時的な処置でしかありません。補修が必要な、雨樋の穴や割れなどの破損が複数箇所に
わたる場合には注意が必要です。全体の強度が落ちていることも考えられますので、雨樋全体の交換を考えると良いでしょう。
 

4.雨樋の形状の種類

雨樋の部分交換を行う場合は、既存の雨樋の形状や材質に合わせて交換することになります。雨樋は大きく分けて3種類の形状があります。
・半円型
古い物件によく見られるタイプの雨樋です。形状がシンプルで価格が安いです。ただし、大量の雨を受けられない構造になっているため、
ゲリラ豪雨や台風のような悪天候ではきちんと雨樋としての機能が果たせないことがあります。
・角型
最近のスタンダードは角型になります。半円型よりも多くの雨を集めることが出来るため、大雨でも水があふれることがほとんどありません。
強度も強く、強風でも壊れにくいです。半円型と角型で悩んだ場合は角型で雨樋交換することをおすすめします。
・特殊型
寒冷地のように雪が多い地域で使われているのが特殊型と呼ばれる雨樋です。通常の雨樋は雨には強いのですが雪の重さまでは考慮して
作られていないため、雪が積もると壊れることがあります。このため、雪国では積雪しにくい構造にした特殊型の雨樋を使用します。
 

5.雨樋の材質

・塩化ビニール
軽くて、組み立ても簡単です。価格も安めですが、雨風や日光にさらされると壊れやすい。
・その他の合成樹脂
樹脂の表面に、紫外線と劣化に強いコーティングがしてあります。耐久性が高く、塩化ビニールよりも少し高めです。
・ガルバリウム鋼板
錆びにくい、耐久差性があり、加工しやすい、というメリットがあります。金属素材として普及率が高く、価格も安めです。
・アルミニウム
サビない。150メートル以上の長さまで製造できるため、継ぎ目が少ないメリットがあります。たわみ・そり、なども起こりにくいが、
流通量が少なく、価格も高めです。
・ステンレス
アルミ同様、サビない。耐久性も高く、内側で繋げられるので継ぎ目もスムーズです。流通量が少なく、アルミよりは安いが、価格は高めです。
・銅
神社の屋根などに多く使われます。耐久性が高く、価格も高め。酸化すると、緑青色に変色します。