防音室リノベーションに必要な費用と対策方法

更新日:2020.05.19
カテゴリー:コラム

 

子どもやペットの声や足音、電車や車など外からの騒音…暮らしの中で、

「音」の悩みはつきものですよね。解決のためには、防音室リノベーションという方法があります。

自宅が防音化されれば、映画や音楽鑑賞、楽器演奏などの趣味も思い切り楽しむことができます。

今回は、その防音室リノベーションについて詳しくご紹介していきます。

 

 

1.悩み別防音方法

どんな音を防ぎたいかにより、防音の方法も変わってきます。 ここでは、悩み別の防音方法をご紹介します。
・楽器を演奏したい
演奏する楽器の種類によって、防音性能や必要な広さ、工事をする箇所に違いが出てきます。
ギターなどの比較的音が小さいものの場合は、簡易的な組み立て式防音室でも十分ですが、低音や振動が強いドラムなどは、
本格的な防音リフォームが必要になります。また、楽器演奏が目的の防音の場合、ただ単に遮音されればよいというわけではなく、
室内の反響を抑えるために吸音材を配置することも重要です。
・大音量で映画や音楽鑑賞、スポーツ観戦をしたい
スピーカーの低音は振動として伝わっていき、音が外に漏れやすいため、性能の高い防音室にリフォームするのがおすすめ。
床だけ、壁だけではなく、窓やドアなどの開口部も含めて全体を防音化し、建物本体の内側に振動が伝わらないようにするのがポイントです。
・子どもの足音やペットの鳴き声が気になる
子どもの足音のような低い音には、防音二重床が効果的。 しかし子どもが小さいうちという一時期だけのために、
コストも手間もかかる二重床の工事をするのは、あまり現実的ではありません。そこでおすすめは防音用のタイルカーペット。
二重床ほどの遮音性はありませんが、床への衝撃音を軽減でき、コストが安く設置も簡単です。一方、ペットの鳴き声は、
床だけ・窓だけなど一部分の対策では不十分な場合も。特に、大型犬の吠え声はかなり大きいため、完全に遮断するためには
床・壁・窓・天井など総合的に対策をする必要があります。その他、防音ケージも効果が高く、
防音室をつくるよりも安くすむため、併せて検討しましょう。
・外の騒音が気になる
車や電車の音など外からの騒音には、防音用の内窓設置が効果的。特に樹脂製の内窓は、気密性も高く、かなり音を遮断できます。
既存のサッシに取り付けるため、サッシ交換が不可能なマンションや賃貸物件でも工事可能です。
 

2.防音室リノベーションの費用

防音を行う箇所によって費用感は変わってきます。目安としての費用は以下の通りです。
・床の防音方法と費用
防音タイルカーペットを敷く(6畳)…約4万円前後
防音機能のある床に張り替える(6畳)…約13万円前後
防音二重床にする(6畳)…約19万円前後
・壁の防音方法と費用
壁の下に吸音シートや防音シートを入れる(6畳)…約12万円前後
換気口を防音仕様にする…約5万円前後
・窓の防音方法と費用
窓のガラスを防音ガラスに取り替える(全体幅170cm×高さ180cm)…約7万円前後
内窓をつける(掃出し窓1箇所)…約7万円~10万円程度
・防音室をつくる場合の特徴と費用
楽器練習室をつくる費用(6畳)…約220万円(※天井・床・壁に防音マット追加、換気システム・防音ドアを設置した場合)
・Box in Box工法の特徴と費用
Box in Box工法の防音室をつくる費用(8畳)…約400万円
Box in Box工法とは、壁・床・天井に囲まれた構造体の中に、もう一つ「箱」を浮床構造でつくる工法です。
防音室自体が独立した箱になるため、音による振動が構造体に伝わりにくく、より高い遮音性能を発揮します。
・ユニットタイプの防音室を設置する費用
0.8畳のユニットタイプの防音室を設置する費用…約45万円~80万円
1.7畳のユニットタイプの防音室を設置する費用…約70万円~130万円
ユニットタイプの防音室は、組立式で家自体をいじらないため、費用も安く設置も1日で終わるため手軽で、
賃貸物件や規約でリフォームに制限がある分譲マンション等でも設置可能です。
上記の0.8畳は金管楽器など小型楽器、1.7畳はアップライトピアノが設置できます。 中古での購入やレンタルも可能です。
 

3.知っておきたい防音基礎知識

防音室リノベーションを考える際に、最低限知っておきたい基礎知識をご紹介します。
・音の大きさはDbで表される
音の大きさはDb(デシベル)という単位で表されます。例えば、エアコンの室外機は50Db、大型幹線道路だと80Db。
快適に生活できるのは、40~50Db程度と言われています。
・空気音への遮音性能はD値で表される
隣の部屋からの騒音など、空気中を伝わってくる音(空気音)に対する遮音性能はD値で表されます。
例えば、壁の遮音性能が「D-40」で、隣の部屋のピアノ演奏音の音が「100Db」の場合、壁を通して伝わってくるピアノの音は、
100Db-D-40=60Dbまで軽減されます。D値は数値が大きいほど、性能が高くなります。
日本建築学会が定める推奨基準は、集合住宅の居室の場合、標準でD-50、最低限でD-40、特別仕様でD-55です。
・床の遮音性能はL値で表される
上階の人の足音などに対する床の遮音性能は、L値で表されます。L値は小さければ小さいほど性能が高いことを意味します。
L値には、重くて鈍い音を示すLHと、軽くて高い音を示すLLの2種類があり、日本建築学会の推奨レベルは、LH-50、LL-45程度です。
・サッシの遮音性能はT値で表される
電車や車の音など外からの騒音に対するサッシの遮音性能は、T値で表されます。T1~T4まで等級があり、
数値が高いほど性能が高いことを意味します。外部騒音が大きい場所は、T4以上の性能が望ましいとされています。