シューズクロークって必要?設置のメリット・デメリット

更新日:2020.04.14
カテゴリー:コラム

 

「玄関に靴がいっぱいで、出入りしにくい」

「玄関にベビーカーや外遊びのおもちゃを置きたいけど、スペースがない」等の

お悩みをもつファミリーから注目されているのが、「シューズクローク」です。

ここでは、そもそもシューズクロークとは何かということから、

シューズクロークをつくることのメリットやデメリット、つくる際の注意点について詳しく解説します。

すっきりしたエントランスづくりの参考にしてみてください。

 

 

1.シューズクロークってどんなスペース?

シューズクロークとは、「靴をしまうための収納スペース」という意味で使う場合と、“シューズインクローク” の略として
「靴を履いたまま入れる収納スペース」という意味で使う場合があり、この2 つは微妙に違います。
前者の「靴をしまうための収納スペース」は玄関に近ければどこにでも設けられますが、
後者の「靴を履いたまま入れる収納スペース」“ 土足で入れる” のがポイントなので、玄関のたたきにつなげるのが一般的です。
中で靴を脱いで通過できるようにプランするケースもあります。
 

2.シューズクロークのメリット

シューズクロークのおもなメリットをご紹介します。プランすることができれば、家族にとってもゲストにとっても
快適な玄関になるのは間違いありません。
・玄関に出しっぱなしになりやすいバッグやコート、傘などがスッキリ収まる
・ベビーカー、ゴルフ道具、アウトドア用品など、外で使用するアイテムを玄関ドアの近くに収納できる
・ウォークスルーできるシューズクロークでは、収納の内側で靴が脱げるので、メインの玄関に靴が散乱せず、
お客さまを気持ちよく招くことができる
・一般的な靴箱がなくなり、デザイン性のあるエントランスを演出できる
・家具工事で靴箱をつくる場合と比べると、収納量に対する工事コストを抑えることができる
 

3.シューズクロークのデメリット

次に、シューズクロークのデメリットを挙げてみましょう。「狭さ」や「使い方」がキーワードになります。
・床面積が小さい家では、狭い玄関がさらに狭くなる
・シューズクロークの内部が狭いと、物があふれて中に入りにくくなる
・風通しが悪いと臭いがこもったり、カビが発生しりする
・不快なシューズクロークには出入りしたくなくなり、使わないものの溜まり場になる
・何でも置けるからと、気軽に生活用品などを集積させやすい
 

4.シューズクロークをつくる際に考えるべきポイント

シューズクロークをプランするときのポイントを挙げてみました。計画の基本になるのは、
「家族でシューズクロークをどう使いたいか」ということ。そこから具体的なプランのテクニックに進むことが大切です。
・コンセプト
シューズクロークをつくるには、その分だけ予算も床面積も必要になります。「今までの家に無かったから今回はつくる」ではなく、
「わが家には本当に必要? 」と考えてみることからスタートしてください。しっかり相談したうえで、
「みんなで玄関を気持ちよく使うためのルール」が決めて、それがプランのベースになります。
例えば、「家族が便利に暮らせて、ゲストも気持ちよく迎えたい」というコンセプトにしたとします。
その場合は、そのコンセプトに合わせて、シューズクロークを兼ねた家族用の玄関とゲスト用の玄関を分けてプランするのが良いでしょう。
機能的な家族用の玄関があるおかげで、ゲスト用の玄関をいつも美しく保てます。
・間取り
シューズクロークの間取りには、「行き止まりの部屋のようなタイプ」と、「通り抜けられるウォークスルータイプ」があります。
ウォークスルータイプには、「通過しながら収納できる」「メインの玄関をゲスト用に美しく保てる」などのメリットがありますが、
広い面積が必要に。また出入り口が2 カ所になるため、棚を設けられる壁が少なくなります。
・広さ
棚の奥行きは30cmくらい、通路は最低でも60cmくらい必要です。もし中央を通路にして両サイドに棚を設けるなら、
シューズクローク内部の幅は120cm 以上。両サイドではなく、片側のみに棚を設ける場合は、内部の幅は90cm以上となります。
コートなどをかけるハンガーラックをつける場合は、棚の奥行きは30cmではなく、60cmは確保しましょう。
シューズクロークをつくったことで、玄関ホールの幅が狭まり、廊下のようになってしまうケースもあります。
広さをしっかりイメージして、あまり狭苦しくなりそうなら、シューズクロークではなく壁面収納にするなど、
ほかの方法を検討してみてください。
・棚
棚の種類や配置は、「何をどのくらい置くか」「どう置いたら出し入れしやすいか」をよく考えて計画しましょう。
通風や使いやすさを考えると、ぎっしり詰め込みすぎないのが理想的。棚は可動式にすると、しまうもののレイアウトを変えやすくなります。
・出入り口、扉、窓
シューズクロークの出入り口は、収納がすみずみまで使えることを考えて配置しましょう。出入り口の幅は、1 人で通過するなら60cmくらい。
扉をつけるなら省スペースな引き戸がおすすめですが、扉をつけずにカーテンだけにする手もあります。
窓は収納の邪魔にならない位置に、小さめに設けましょう。小さなスペースに大きすぎる窓があると、
暑さや結露などの問題が生じやすくなります。
・通風
汗や雨でぬれた靴が集まることを想定すると、通風は必須条件。小窓や換気扇を設け、出入り口の建具を開放しやすくしておきましょう。
換気扇は床の近くにつけると、ニオイを排出しやすくなります。シューズクロークと玄関ホールの間をあいまいに仕切ると、
通風がよくなり、ニオイや湿気がこもりにくくなります。
・照明について
人感センサーつきの照明はおすすめ。棚にものを並べたとき、光が遮られない位置を選んで設置しましょう。
 

5.シューズクロークをつくる際の注意点

シューズクロークをプランする際の要注意ポイントをまとめました。せっかくつくるなら、
たんなる「物置き」にならないように気をつけたいところです。
・「普段ほとんど使わない物」の溜まり場にしない
シューズクロークの失敗例を見ると、「使わないものがあふれてる! 」というケースがほとんど。
これを避けるためには、プランする前に、いま何が玄関に集まっているかを写真に撮るなどして、客観的に把握しましょう。
そして、「シューズクロークに入っていると便利なもの」だけを選び出します。外物置や小屋裏収納など、
ほかの収納スペースに入れておけばいいものは外してください。こうして中身を厳選したら、それに合わせてシューズクロークを計画します。
・収納量は70%までに抑える
シューズクロークでは、収納量が70%くらいになるように隙間をあけるのが理想的。外物置などのほかの収納スペースも併用して、
この先 1か月以内に使うものを選んでシューズクロークに入れ、毎月チェックして中身を入れ換える方法もあります。
また、床に近い棚を1段分あけておくと、急に荷物が増えたときの一時保管に役立ちます。
・ワンアクションで物を置けて、取り出せるようにする
一般的な靴箱ではなく、シューズクロークをつくるなら、扉を開ける・探す・取り出す・扉を閉めるなどの手間は省きたいところ。
特に外出時は急いでいることが多いので、オープン棚からワンアクションで取り出せるほうが便利です。
収納するときもワンアクションで置くだけにすると、子どもにも使いやすくなります。