外壁材は何がいい?種類とそれぞれの特徴【モルタル編】

更新日:2020.04.04
カテゴリー:コラム

 

外壁材は経年劣化の影響が大きく、耐候性やメンテナンス性が求められるほか、

「防水性・防火性・断熱性・遮音性」など、様々な機能が要求されます。

そのため、外壁のリフォームを検討する上で、「外壁材の種類・特徴」を知り、

自分の求める外壁材を選ぶことが成功のカギを握ります。

外壁材の種類は主に、「モルタル」「サイディング」「タイル」「ALC」の4つに分類され、

各外壁材によって性能や耐久性、コストといった特徴が違ってくるため、

何を基準に、どんな目的で外壁材を選ぶのか、よく考えることが大切です。

デザイン、耐久性、メンテナンス性など、全てのニーズを押さえた外壁材はありません。

それを踏まえた上で、住宅に使用される主要な外壁材の種類と特徴を見ていきましょう。

今回は「モルタル」についてです。

 

 

1.モルタルとは…仕上げ種類が豊富な塗り壁

モルタルとは、砂とセメントと水を混ぜ合わせた材料のことです。この外壁材は十分な防火性があり、継ぎ目がないので、
どんな形状の外壁にも対応できるデザインの自由度の高さがあります。そのため、仕上げの工法によって多彩な表情を演出できるのが、
他の外壁材にはない大きなメリットです。ただし、工業製品の外壁材とは異なり、職人の手作業による現場施工になります。
そのため、左官工の実力や、仕上げを行なう塗装工の腕、現場での品質管理の良否によって仕上げや耐久性に大きな差が出ます。
また、デメリットとしてはひび割れしやすい、汚れやすい点が挙げられます。以下からはモルタル壁のいくつかの装飾工法についてご紹介します。
 

2.リシン仕上げ

リシン仕上げといっても、複数の仕上げ方があります。まず一般的な「リシン掻き落とし仕上げ」という仕上げですが、
外壁に細かく砕いた大理石などを混ぜたモルタルを塗り、モルタルが硬化する前に引っ掻いて粗い面に仕上げる工法です。
その他の工法としては、骨材(細かく砕いた石や砂)に樹脂やセメント、着色剤などを混ぜたものを吹き付けて施工する工法もあります。
リシン仕上げは、ツブツブした粗い表面で、つや消し効果があるとともに、自然石などの風合いに近いのが特徴です。
しかし、安価なアクリル樹脂が使われることが多いため耐久性は高くありません。モルタルのリシン仕上げの耐用年須は、およそ7~8年といわれています。
 

3.スタッコ仕上げ

合成樹脂エマルションなどに、セメントや大理石、砂などを混ぜた原料を、コテやローラー、または吹き付けによって施工する工法です。
この工法は、リシン仕上げよりも厚めに仕上がるので、重厚感や高級感があります。価格が安く、耐久性が高いのがメリットですが、
表面がざらざらした質感のため、汚れがつきやすいのが欠点です。スタッコ仕上げの塗り替えを行う際には、
下塗り塗料や上塗り塗料を工夫することで、デメリットを軽減することができます。
 

4.吹き付けタイル

けい砂、軽量骨材などの原料と、樹脂を混ぜ合わせ、タイルガンと呼ばれる工具で吹き付けたものです。
外壁に多彩な表情を演出できるのがメリットですが、使用する樹脂によって耐用年数が変化するのがデメリットです。
 

5.ジョリパット

塗料と砂を混合した砂壁状の塗料で、モルタルの上から塗装する材料です。この塗料は、耐久性が高い特徴があります。
これは、下地の変化に追随できるので、ひび割れしくいからです。他にも、カラーバリエーションや仕上げ方法が豊富というメリットがあります。
ただし、凹凸があるので汚れがつきやすいことがデメリットです。
 

6.まとめ

以上のように、モルタルには様々な仕上げ方法があります。モルタルは、適切な施工をした場合、30年以上の耐用年数があるとされています。
しかし、長く機能を保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。モルタルの最大の弱点、それは「ひび割れ」です。
ひび割れが発生すると、雨水が浸入し構造部分の腐食や雨漏りを引き起こす危険性があるため、補修が必須となります。
他にも、チョーキングや剥がれなど、モルタルで注意すべき劣化のサインは多くあります。仕上げ方法が不十分であったり、
使用される塗料のグレードが低いもの場合、カビや汚れがつきやすく、外観だけでなく耐久性も損ねてしまいます。
これらの症状を防ぐためにも、定期的なメンテナンスを行い、塗膜の耐久性に注意すること。
そして、モルタルの表面にチョーキングや亀裂・剥がれ・コケ・藻の発生などの症状が出たら、すぐに専門家に診断してもらうことが重要です。