失敗しない二世帯住宅へのリフォーム

更新日:2019.09.15
カテゴリー:コラム

子育てしながら働きたい、親の具合が悪くなった等々、様々な事情で二世帯住宅へのリフォームを検討する人も多いと思います。二世帯が一緒に暮らすことで、忙しいときは子供の面倒をみてもらうことも出来るのでメリットは大きいですよね。でも、数年後に思わぬ落とし穴が待っている場合も・・・。今回は、2つの二世帯住宅のタイプを比較しながら、リフォーム前にぜひ考えていただきたいことをまとめてみます。


1.分離型と同居型
分離型は、玄関やお風呂、キッチンなどがそれぞれに独立して設置されているものを指します。壁でくっついているだけで、全く別の世帯となるものです。それに対して同居型は、親世帯と子世帯の共有使用部分があり、世帯を分けることができない住居のことです。
一般に、息子夫婦と同居の場合は分離型、娘夫婦と同居の場合は同居型を望む人が多いようですが、実は息子夫婦との同居は同居型、娘夫婦との同居は分離型が良い、という説があります。理由は、息子夫婦と分離型にした場合、子世帯の妻と親世帯(主に嫁と姑)が不仲になると、全く行き来がなくなってしまうこと。その点、同居型なら嫌でも顔を合わせるので、歩み寄る機会を得やすいのです。娘夫婦と同居型にした場合は、一家に主が二人いることで、子世帯の夫にとっては肩身が狭くなってしまう場合も。そんなことを気にしない大らかな夫なら問題はないかもしれませんが、親世帯の旦那様がそうでない場合もあります。以上の理由から、息子夫婦との同居であれば同居型、娘夫婦との同居であれば分離型がいいともいわれています。
同居型でも予算が許せば、それぞれの世帯にリビングやキッチン、お風呂等を1つずつ設けることをお勧めします。自分の友人を呼んだり、思う存分好きな料理やお菓子を作ったりと、息抜きも同居するうえで大事なこと。加えて、それぞれの世帯にお風呂があれば、気兼ねなく使うことができますね。洗面所があるだけでも便利です。
なお、同居型でも、子供の面倒をみてもらえなくなる可能性を考えておきましょう。親世帯にもおつきあいがありますし、子供が小さい場合、祖父母が慣れない育児でノイローゼになってしまったりすることもあるのです。

2.親が亡くなった後について
親世帯が亡くなった後、分離型と同居型、どちらの場合も固定資産税を支払っていくことを考える必要があります。特に親世帯が税金を負担していた場合、親が亡くなった後は子世帯が全て負担しなければなりません。負担する金額が倍になることもあり、結局子世帯だけでは払いきれずに、家を手放すことさえあるのです。「親がいなくなったら売ればいいや」と思っていても、二世帯住宅は一般的に普通の住宅よりも流動性が低いので、買い手がつかない可能性もあります。子世帯の子供世代が同じ家に住んで負担してくれれば何の問題もないのですが、強要はできません。あまり期待はしない方が良いかもしれませんね。
分離型の場合は、親世帯を賃貸にすることも可能です。ただ、子世帯に住む息子・娘以外に兄弟がいる場合は、相続によって親世帯がその兄弟との共有名義となってしまう場合があるので注意が必要です。住人以外に相続人がいる場合は、家の持分について遺言書を準備するなどして、予め決めておいた方が良いですね。親世帯が共有名義となる場合は、賃貸にする際の賃料収入の分配や修繕費の負担等について、きちんと取り決めをしておく必要があります。

まとめ

子世帯が共働きの場合、子供が小さいうちは親世帯がいてくれるだけでも安心ですよね。また、思春期に親に反抗的な子供が祖父母には悩みを打ち明けられる、という話も聞きます。子世帯だけでは予算の関係で諦めてしまう、ワンランク上の設備にも手が届くかもしれません。二世帯住宅を計画する際は、メリットだけでなく、デメリットもよく検討して対策を考えておくことが大切です。話し合う過程で揉めることもあるかもしれませんが、建ててから後悔しないよう、設計段階でしっかりとお互いの意見を確認しておきましょう。遠慮せずにきちんと話し合って、全員が満足できる家を建てられたらいいですね。