住まいへの不満、どう解決する?

更新日:2019.09.15
カテゴリー:コラム

築年数を経た住まいは、各所の傷みが気になったり間取りが生活スタイルに合わなくなったりするもの。暮らしにくさからリフォームか建て替えを検討する人もいることでしょう。しかし、「リフォームで家の思い出を残したいけれど古家で心配」「建て替えたいけれど今の家もまだ使えそう?」など、どちらを選ぶべきかの判断は難しいですよね。そんなとき手助けになるのが今回紹介する4か条です。

「リフォームor建て替え」に迷ったらチェックすべき4か条

その1.まずは、わが家の現状を知ることから
はじめに確認したいのが、「わが家の現状」です。まずは、築年数で分かるおおよその現状をチェックしましょう。築30年以上経過した一般的な木造住宅の多くは、「断熱材が入っていないか不十分」です。居室と廊下に大きな温度差が生じるヒートショックの原因につながり、高齢になればなるほど健康に重大な影響を及ぼすため対策が求められます。築35年以上であれば「旧耐震基準(1981年以前)で建てられている」ことがほとんど。フルリフォームを希望する場合は壁に補強材の筋交いを入れ、土台をチェックして柱と固定するなど相応の耐震補強を行います。そのほか、屋根や外壁の修繕、防蟻処理、床下の湿気対策などの「メンテナンス状況」をチェック。

その2.ライフプランと理想の暮らしを考える
住まいの現状確認と同じように大切なのが、「住む人の思い」と「ライフプラン」です。たとえば、定年まであと10年余りとなったアラウンド50世代のセカンドライフは、これからが本番。日本の平均寿命は男女ともに80歳を超える時代、少なくとも「30年先まで見越したライフプラン」を立てたいところです。まず、どんな暮らしを望んでいるのかを自分に問いかけてみましょう。そして、このまま現在の土地に住み続けるなら、あと何年どのような状態で過ごすのかを家族で話し合うことが重要。親の介護や、将来的に子どもと同居する可能性があるかどうかも、今後の住まいを考えるうえで大事な要素になります。

その3.コストを含めたメリット・デメリットの確認
コストに関しては、使える箇所を残す「リフォームのほうが低い傾向」があります。建て替えに比べて工期が短いため、フルリフォームの場合でも仮住まいの期間が短くて済み、工事費用以外の経費も抑えられます。建て替えでは工事費用とは別に既存の解体費用がかかります。仮住まいの期間も長くなるのでその分の経費も必要です。また、リフォームでも建て替えでも、仮住まいが必要な場合には「2回の引越し費用」が発生することも忘れずに。その他、リフォームは既存住宅を再利用するという点で廃棄物が少なくエコであるという特徴が。そして何より、「愛着のあるわが家に住み続けられる」メリットがあります。部分的なリフォームなら住みながらの工事も可能。反面、構造や予算の関係から間取りの変更に制約が生じることは珍しくありません。
建て替えは希望の間取りやデザインを実現しやすく、住宅設備もすべて新しくなります。地震などの自然災害に対する安心感も大きいでしょう。部分的なリフォームに比べると資産価値が高くなる分、子世代が住み継いだり賃貸に出しやすかったりというメリットがあります。デメリットは、既存の解体費用を含めた全体の建築コストが高いこと。近年はローコスト住宅の供給会社が増えていることから、一概に建て替えが高いとは言い切れませんが、建築コストと品質はある程度リンクすることを念頭に判断したいものです。また、建て替えでは工期と共に仮住まいの期間も長くなるので、シニア世代は経済面だけでなく健康面でも無理のない計画を心がけましょう。
補助金については、新築なら「住まい給付金」などがよく知られていますが、リフォームでも最大30万円の「エコリフォーム補助金」が受けられます。いずれの場合も補助金などの支援制度は賢く活用したいですね。

その4.心も満足させる費用対効果を求めよう
せっかく手間とコストをかけてリフォームや建て替えをしても、自分たちのニーズと解決方法がマッチしていないと、「古い家の思い出を大事にしたかったのに安易に建て替えを選んで後悔している」「新しい住まいに馴染めない」といった不満が残ってしまいます。とくに、シニア世代は生活動線や環境の変化に対応するまでの時間が想像以上にかかる場合が多く、心理面への影響も少なくありません。そのため住まいのすべてを刷新するよりも、これまでの不具合を解消しつつ住み慣れた環境は維持したいと考える向きがあるようです。建て替えでも以前の間取りに似せてつくったり、積極的にリフォームを選択したりするケースが見られます。

まとめ

どちらにしても、ご自身で、そしてご家族と一緒に確認してみてください。きっと理想の住まいを実現するはじめの一歩につながるはずです。